印染めの「のれん」が色落ちしない理由

「のれん」が日本に伝わったのは1500年代初頭で、元々は武家屋敷の入り口に備えるためのものでした。

当初は「のれん」に家紋を入れて表札のような使われ方をしていましたが、江戸時代になると料理屋・小間物屋など商店の入り口を飾る品となって現在に至ります。

「のれん」は昨今ではプリンターを用いた印刷がなされることが多くなりましたが、本来は真っ白な綿生地に藍などの染料を使って色付けをおこなうものです。

この色付けのことを印染めと呼んでおり、日本では徳島県の伝統工芸に指定されています。

伝統的な技法

製作工程の特徴として挙げられるのは、計5回の上塗りを繰り返して同じ染料を刷毛を用いて塗り重ねるのが特徴。
上塗りは必ず生地がぬれている間におこない、一度塗り終えると流水に浸して余分な染料を洗い流します。
こうすることで綿生地にしっかりと染料を染み込ませることができ、長期間屋外で「のれん」を飾っていたとしても染料が褪せるのを防ぐことが可能です。

この染め方の場合熟練した技術が必要となるので、完成するまでに時間が掛かるのが特徴ですが、高品質で味わい深いのれんを手に入れられることから現在でも高い人気があるのれんとなっています。

印染め以外ののれん製作方法

のれんの製作方法には「引き染め」、「ぼかし染め」という工法もあります。

「引き染め」とは伸子(のぶこ)という弓形の木枠に綿生地を固定して生地を引っ張り、刷毛を使って染料をムラなく塗りつけていく技法です。

この技法は石川県の能登地域で編み出されたもので、のれん以外に着物の染料付けでも使用されているものです。
生地を引っ張ることで均一に染め上げることができ、1回塗りで美しく仕上げられる技法となっています。

「ぼかし染め」とは「引き染め」とは対称的に、全体の染め上がりを淡くすることが可能です。
引き板という道具の上に綿生地を広げて塗り上げていきますが、乾く前に一度約10度の冷水で揉み洗いをします。

その後、生地が乾く前に同じ染料で再び塗り上げてから約2日間天日干しをして、さらに仕上げの上塗りをおこなって完成です。

この技法は京都の西陣地方で1600年代後半に誕生して、京都の伝統工芸となりました。
「引き染め」「ぼかし染め」とも伝統工芸の染め上げ技術で、会得するまでに約15年もの歳月を有するものです。

どちらにも共通していることは、各工程ともに同じ職人が責任を持って最後まで担当するということです。

のれんの伝統

生成りとはどんな生地?のれん製作の流れや生地の風合いをご紹介

自然な色合いを楽しむことができます

生成りとは植物繊維の色が元になっていて、実際製品では
白色の生地などを染色し生成を再現することが可能です。

綿生地の場合表面に黒い点のあるものカス残しがあったり、
麻生地の場合繊維に濃い色や薄い色が混在していて繊維
そのままの生成を演出することができます。

オーガニックコットンの場合、カス残しが多く自然の色を
いかすことができるでしょう。

産地や収穫した時期などによって風合いや色合いなどは
変わってくることが多く、織られた直後の色が生成で
それを洗練すると白くなり、漂白すると無蛍光色に
なっていく仕組みです。

生成り

生地の種類はいくつかあり、例えば綿のれんの場合、
昔ながらの風合いを演出することができ、オリジナル
のれんでは人気のある素材です。

飲食店の看板として利用することができたり、店内の
間仕切りなどに利用することができます。

ポリエステルのれんの場合フルカラーに対応することが
できます。

鮮明な表現を行うことができ、軽量で皺になりにくいです。

短期的なキャンペーンや展示会などで利用されることが多く、
何かと重宝します。

のれん業者に相談すると自分の好みに合ったのれんを
リーズナブルな価格で製作してくれるので便利です。

オリジナル作品を作成できます

のれんの素材として麻素材も人気があり、印象的な
アイテムになります。

飲食店などで人気があり、綿素材よりナチュラルな雰囲気
があり、ざっくりした風合いを醸し出すことが可能です。

昔ながらの飲食店に特に人気があり、いろいろな種類の
店舗で利用されています。

製作の流れについて、必要となるデザインを入稿する
ことが始まります。

色が選べる

専門業者と相談しながらデザインを作成することができたり、
自分が描いたものを実現することが可能です。

制作する際無料で見積りを利用することができ、電話や
インターネットなどを介して相談することができます。

クライアントの情報データをベースにして、製作を開始
していきます。

色や素材、大きさなどを選択することができ、イメージに
近いものを実現することが可能です。

使いたい色合いのサンプル素材などを利用することができ、
参考資料などは別途郵送することができます。

完成すると納品になり、クライアントの手元に届くように
なります。

アフターフォローも充実しているので、何か分からない
ことがあれば気軽に相談することが可能です。

仕立てについても相談することができ、直接設置するものや
布自体を補強したり縫製することが可能です。

好みによって選択することができ、見た目の印象を変える
ことができたり強度をアップすることができます。

こんなのもあり!?のれんの意外な使い方

飲食店の入り口などに看板の役割としてかけられてきた
のれんですが、自宅で使用する場合も、のれんは
使い道によっては、意外な使い方で大活躍してくれるアイテムになります。

自宅で使用

夏場など部屋を締め切ってしまうと、風の通り抜けが
悪くなってしまうので扉を開けて過ごしているという方は
少なくありません。

しかし家族とはいえど、部屋の中が丸見えになってしまうのは
恥ずかしいと感じる方も入れば、扉の代わりになる物を
設置したいと考えている方におすすめなのが、長めののれんを
部屋の入り口に取り付ける方法です。

扉を開けて過ごす場合も、部屋の区切りとしてのれんが
活躍してくれますし、目隠し効果があるので
プライバシーを守ることができるメリットを持っています。

市販されているのれんは様々な素材やデザインのタイプがあるので
素材や色を選ぶことで部屋の印象をぐっと変えることができる
メリットがありますし、薄地で涼し気な素材を使用している
タイプであれば、圧迫感を与えずに部屋を区切る方法として
使用することが可能です。

部屋を区切る

これは、主に部屋のしきりに使用される長めの布を
利用しているタイプなので、部屋ごとに設置すれば
夏場でも快適に過ごすことが出来ます。

市販の既に出来ている物を購入する方法もありますが、
専門業者に依頼をすることによってオリジナルデザインのものを
オーダーして作成することもできるので、自分だけの
オリジナルデザインを部屋に飾っている方も増えてきています。